【まち歩きガイド】旧観慶丸商店に行ってみた
駅から商店街をしばらく歩くと、突如として現れるモザイク調のタイル貼りの外観に、思わず声が上がってしまう、その建物の名は「旧観慶丸商店」。
石巻市の有形指定文化財に指定されています。今回は、この旧観慶丸商店についてご紹介します。
まずは外観。よく見ると、タイルは一枚一枚微妙に違います。そしてスペイン瓦や丸窓、アーチ窓はこれまたこの建物を印象付ける特徴となっています。
施設内には建物の特徴を説明するパネルがいくつかあります。
中に入ると1階は貸しスペース(文化交流スペース)になっていて、週末を中心に様々な展示企画が市民の方々によって行われています。
企画の多くがどなたでも観覧できるものになっていますので、ぜひ中に入ってご覧になってみてください。
建物に入って目につくのが、鉄骨の柱。この旧観慶丸商店、もともとは木造(3階建)なのです。
陶器屋さんとして営業していた2011年3月、東日本大震災により大きな被害を受けました。倒壊の危険があるとしてしばらく立ち入り禁止となっていましたが、建物存続を望む近隣住民や市民の支援もあり、石巻市により修繕工事が行われ、2017年11月に文化発信拠点としてオープンしました。
鉄骨の柱は、文化財として建物を長く活用していくために加えられたものなのです。
奥の階段を上がると、2階は展示スペースになっています。
展示スペースは無料で見ることができます。旧観慶丸商店の歴史を示すパネルや、故毛利総七郎氏が収集した資料(〇〇など)、石巻の歴史文化を紹介する企画展が随時開催されています。
旧観慶丸商店には、普段一般開放していない3階や1階・2階の奥の部分があります。こちらは、建築基準法の関係から入ることができないのですが、年に何度か見学することができる日があります。3階はその昔食堂として使われていて、石巻で初めてカレーライスを販売したお店だとか!?1階・2階の奥の部分は、本館部分は純和風な感じとまた趣が異なります。
外から見ても楽しい、中に入っても面白い。石巻に訪れたらば、一度は訪れたい必見スポット、旧観慶丸商店でした。
3階部分と1階・2階部分は、年に数回設けられる「特別公開の日」に見ることができます。日にちについては市役所のホームページや市報で掲示されますので、気になる方は是非チェックしてみてください。
石巻市Webページ
https://www.city.ishinomaki.lg.jp/index.html