割烹スタンド 松ばる

1軒目は松ばるだ。歓楽街の中では駅の方にあり、入口はのれんと扉一枚。少し入りづらい雰囲気もあるが、大丈夫。ゆっくりと扉を開くと、中には落ち着いたおしゃれな空間が広がっている。こじんまりとしながらも木の温もりが感じられ、ライティングもいい雰囲気だ。割烹スタンドの通り、カウンター席がメインで、寿司屋のカウンターのように大将との距離が近い。2階もあるが、基本的には宴会用だ。店の主は料理人の木下さん、奥さんとともに夫婦で営んでいる。木下さんは、大川小学校の近く長面(ながつら)出身、ご実家は長面海岸にあった「松原荘」という旅館で、その面影を店名に残している。地元愛がとても強く、地場の旬のものを料理で出しており、この日は長面の牡蛎がおすすめメニューに掲載されていた。調理法も素材を活かす料理にこだわりをもっている。「若い人にも地元の食材や、風習文化を気軽に感じてもらいたい」との言葉通り、食材以外にも例えばメニュー表を挟む台は石巻の稲井石を使用している。さらに「稲井石って全国の石碑でたくさん使われているんですよ、石巻にそんな石があるって凄いと思うんですよね」と嬉しそうに説明してくれるのもこの店の醍醐味だ。バル形式にしたのは、気軽にハシゴもできる店にしたかったというのも理由の一つで「観光客にはぜひいろんな人に会って欲しい」と話す。まさに1軒目に気軽に地元の食材を楽しむにはうってつけなお店で、木下さんに石巻について色々と聞いてみるのも面白い体験になるだろう。

店名 割烹スタンド 松ばる
住所 宮城県石巻市羽黒町1-5-23
電話番号 0225-98-8125
定休日 火曜日(加えて不定休あり)
営業時間 [月・水~金] 18時00分~24時00分(L.O.23時00分)
[土・日]   17時00分~24時00分(L.O.23時00分)
WEB https://www.facebook.com/matsubaraso/

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