【震災から10年】まちの新しい担い手たち
震災前から石巻にいた人、震災を機に石巻にきた人。
再開発事業でまちの姿が変化したように、震災は関係人口の変化ももたらしました。
この記事では目まぐるしく変化していく石巻の中で活動している「まちの新しい担い手たち」を紹介します。
ISHINOMAKI2.0(IRORI石巻)
東日本大震災の直後、平成23年5月末ごろから、ボランティアで石巻市を訪れていた東京の建築家やデザイナー、地元の若手経営者などの個人的なネットワークにより活動が始まった団体。現在は、移住定住促進や創業支援、地域コミュニティづくり、地域教育と幅広く地域に根ざした活動を展開している。活動拠点であるIRORI石巻は、カフェスタンドやショップのほかに、シェアスペース機能も兼ねている。そこで働く人たちも拠点となる場所も、今の石巻の街なかには欠かせない存在。
IRORI石巻の詳細はこちら⇒【特集】「子どもが遊べる!」遊び場・スポット特集
3.11 みらいサポート
震災後設立され、石巻を訪れた大量の災害ボランティアの人たちと地元被災者のニーズとを調整する非常に重要な役割を担った団体。現在は、防災まち歩きツアーや地域の方々とともに行う語り部プログラムを展開し、防災まちづくりや震災伝承活動を精力的に行っている。また、宮城・岩手・福島の3県を中心に震災伝承、防災・減災活動を行う3.11メモリアルネットワークの事務局も務める。令和3年3月には、石巻南浜津波復興祈念公園に隣接する門脇地区に活動拠点となるMEET門脇がオープンする。
3.11 みらいサポートの詳細はこちら⇒3.11みらいサポート
合同会社 巻組
2014年4月に立ち上がった石巻のクリエイティブチーム。シェアハウスやゲストハウスの運営、古い建物のリノベーション、ローカルベンチャーの育成など、これまで負の遺産と考えられていたものに次々と価値を与え、石巻になかった新たなビジネスモデルを生み出している。街なかには巻組がリノベーションしたシェアハウスやゲストハウスがいくつもある。
巻組の詳細はこちら⇒合同会社 巻組
ベビースマイル石巻・子どもにやさしいまちづくり(石巻市子どもセンターらいつ)
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの呼びかけによって発足した「子どもまちづくりクラブ」の描いたプランが、石巻市子どもセンター(児童館/通称:らいつ)として実現した施設。石巻の活性化のために中高生が中心となってつくり、運営していく施設。みんなが過ごしやすく、子どもの想いを世間の人たちに伝えられる場所として、2014年1月に開館。2018年度より2つの団体で構成したコンソーシアムが指定管理者として運営している。まちづくりクラブや子ども会議、地域を巻き込んだハロウィン祭りなど子どもが主体となった活動の他、子どもエンパワー事業、子育て支援事業など、さまざまな活動に取り組んでいる。
子どもセンターらいつの詳細はこちら⇒【特集】「子どもが遊べる!」遊び場・スポット特集
COMMON 部活動
2018年COMMON-SHIP橋通りのオープンと同時に活動が始まった「大人の部活動」。仕事だけの日常の中で、仕事以外の趣味やずっと叶えたかった願いを叶えるために仲間を集い、活動を行う。日常をより豊かにするための取り組み。設立条件は①2人以上であること、②半年に1度開催するイベントにて活動内容を発表すること、の2つのみ。「ロマンチック文化人類学部」、「短歌部」、「キャラクターファクトリー部」など学校ではなかなか見つけられないユニークな部活動が多数あり、2021年現在で15団体、約200人が活動している。半年に1度のイベントは『COMMON FES』と呼ばれ、橋通りを歩行者天国にして実施している。
COMMON部活動の詳細はこちら⇒COMMON-SHIP橋通り
今回は5つの団体を紹介しました。他にも活動の幅を広げている団体・個人が石巻にはたくさんいます。
これからも「まちの新しい担い手たち」にご注目ください!