【まちあるき】 石巻のキワマリ荘とART DRUG CENTERを巡り現代アートに触れる

みなさんは「現代アート」はご存知ですか?美術館の有名画家の絵画などと違い、表現自体が複雑で何を表しているのかさえも理解が難しく、どう楽しめばよいのかわからないと思う方も多いのではないでしょうか。

今回紹介する「石巻のキワマリ荘」と「ART DRUG CENTER(略してADC)」は現代アート作家の隠れ家のようなギャラリーですが、いずれも作家が常駐し、気軽に話すこともできるため初心者にやさしい場所です。

アートが好きな方はもちろんのこと、興味はあるけどちょっと難しそうだなーとお考えの方にも向いている場所だと思いますので、こちらの記事を参考にぜひ直接足を運んでもらえたら嬉しいです。

石巻のキワマリ荘

石巻のキワマリ荘はことぶき町通りに面していますが、わかりづらい場所にあります。

マップ検索するときはキワマリ荘ではなく、「パナックけいてい」で検索した方がスムーズに辿りつけるかもしれません。

というのも、写真を見てもらえるとわかると思いますが、入口がパナックけいていさんの横の小道になります。初めて向かう人は「えっここ?」と思うこと間違いなしです。その小道をずんずん進むと…

無事に、たどり着きます。
1階は土足でOK!ですので、そのまま入ります。

キワマリ荘は石巻在住のアーティストが共同で運営しているギャラリーで、1階から2階まで様々な場所で展示を実施しています。

この日の1階スペース「GALVANIZE gallery」は石巻出身の作家、山田はるひさんの展示が展開されていました。
ぱっと見だと色使いがかわいらしく、なんだかファンシーな気持ちになりますが、よく見ているとよくわからない気持ちになり、現代アートを見ている気分が高まってきます。

さて、石巻のキワマリ荘は作品が見れるのも楽しいのですが、民家を改築した建物の構造もおもしろく、特に2階へあがる導線はとても緊張感があります。階段の前に靴を脱ぎ、

急こう配な階段を上り、さらに奥の部屋へ行こうとすると…

写真のように「スリリングブリッジ」を通る謎の構造になっています。ぎょっとするのですが、普段から管理をされているミシオさん曰く、落ちた人は「自分以外いない」とのことです。

本来なら手前の部屋も展示場なのですが、この日はお休み。スリリングブリッジを渡り、奥へ進むと、石巻在住アーティストのちばふみ枝さんが管理する「mado-beya」のスペースが目に入ります。

こちらはちばふみ枝さんの作品の他、ふみ枝さんがセレクトした作家の作品を定期的に入れ替えながら展示をしています。見るだけでなく、購入もできるスペースもありますので、何か気に入ったものがあれば買うこともできます。

そして、奥の部屋に入ると…、

ミシオさんが管理する「おやすみ帝国」のスペースになります。ミシオさんはなんと「キワマリ荘に住みながら」作家活動をしています。おやすみ帝国はミシオさんが普段寝泊まりしている部屋で、金土日のキワマリ荘が開く日は、展示スペースになります。非常にユニークな取り組みですね。

そして、そのミシオさんですがキワマリ荘が開いている日は基本的にいらっしゃいますので、何かわからないこと、作品について聞きたいことがあれば気軽に聞くことができます。ミシオさん自身が非常にレアな存在だと思いますので、ミシオさんについて聞いてみるのも面白いと思います。

作品を見るだけではわからないことも、こうして聞くことができる相手がいることで感じ方はだいぶ変わります。好青年で話しやすいのもポイントです。

↑この日も作品についてあれこれと解説していただきました。

名前 石巻のキワマリ荘
住所 宮城県石巻市中央2-4-3
営業日 金・土・日
営業時間 11時00分~18時00分
Web https://ishinomakinokiwama.wixsite.com/ishinomaki-kiwamari
備考 展示作品、作家は時期により変動しています。詳細はWEBサイトでご確認ください。

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